マルチ商法にハマるなら若いうちに……と思う理由

アラフォーに差し掛かる年齢になってきた。最近目につくのは、アムウェイやニュースキンのような古参のネットワークビジネス(マルチ商法)じゃなく、詐欺っぽい香りがするmvnoのマルチ商法。

mvnoとは、格安SIMやスマホを提供する通信事業だが、リアル店舗がないためコストを大幅に削減できる。

だから、格安で携帯料金が安くなる。

契約が全てインターネットで完了するので、少しインターネットの知識があれば基本料金の高いドコモやソフトバンク、auなどの三大キャリアを契約せずとも月々のスマホ代を安く済ませることができる。

ただ、大手キャリアもmvnoに参入しており、楽天モバイルやドコモのahamoなんかも安く提供している。

私もahamoを契約しているが、スマホですることといえばネットサーフィン、LINE、動画視聴、Kindleで読書などで、ほぼ通話することはない。

だから、通話料金こみのプランなどは不要で、通信さえできれば良い。20GBの容量で契約している。

自宅にもWi-Fiを引いているので、1ヶ月に20GBあっても使いきれない。大体、6GB使えばいい方。

それで月々の利用料は3000円。それ以上を超えたことがない。

三大キャリアしかない時代は、月給が20万もないのに携帯料金に平気で1万円ほど払っていたのが今となっては信じられない。

本当はこれぐらいの料金に下げられたのにとてつもない利権だなぁ。すごい。

mvnoマルチが流行っている

昔は店舗を構えた代理店が通信事業をしていたのですが、最近では個人が代理店業をやる時代になりました。

アムウェイやニュースキンなどのネットワークビジネスをしている人は、他人から

「お仕事何してる?」

と聞かれた時に

「化粧品の代理店業ですぅ」とか、「外資系の代理店業ですぅ」とか答える人も多いのですが、これだと、話していくうちに

「あぁ、マルチか……」と思われて、ささーっと光の速さで距離を置かれることも多々。

でも通信事業っていうと、なんかビジネスっぽくてかっこいい。

20代の若者でも、専業主婦でも

「今、起業して通信事業やってるんだぁ」

といえば、なんか知らんけどかっこいい。マルチっぽいのを隠せる。

私の知人にはエッセンシャルワーカーや公務員が多いのだが、IT・通信系って理系の人が就く職業だと思っている人が多い。

特に、ブルーカラー職の人は時間を切り売りして体で稼ぐ人が多いので、IT・通信系の仕事は難しそう……と思っている人もいる。

こんな記事も書いています。よろしければどうぞ。

夢や不安で人々を煽るマルチ商法の戦略

ネットニュースを見ても、ワイドショーを見ても

物価高、老後資金2000万円必要、厚生年金から国保を補完するからサラリーマンは損、という話題ばかりが目につき、働く現役世代は世の中に絶望させられている。

どうしよう、貯金しなきゃ……と思っても月の稼ぎが少なく、ない袖は振れない。

ネットやマスコミに情報を刷り込まれて、副業しなきゃ、節約しなきゃと不安になる。

SNSで華やかな生活の人をみては羨ましい〜と勘違いする。じぶんもその生活が欲しいと思う。

本当はブランドものなんて欲しくないのに、本当は旅行なんて好きじゃないのに、欲しいと擦りこまされる。

そんな時に飛び込んでくるマルチ商法

不満があるときに心の隙間に飛び込んでくるのが、マルチ商法やカルト宗教だ。

私も若い頃にマルチにハマったからわかる。若い頃はお金が欲しいし自分はもっといろんなことができる! という万能感もある。

大学進学や就職で周りと格差を感じたりして、

「こんなはずじゃなかった……」と絶望する。

それを収入で見返したくなる気持ちもある。

自分の時間も金も使って痛い目を見たからこそ、今後の人生、何があっても絶対に心の隙にこういうマルチは入らせないと強い心でいられる。

若い頃にハマったからこそ

  • 実業をコツコツ頑張ること
  • 職業スキルを高めること
  • 金も時間も無駄使いしないこと
  • 人の時間を安易に奪わないこと
  • うまい話は庶民にはおりてこない
  • 怪しい話を持ってくる友人と付き合わないこと

ができたし、20代のうちにマルチ商法で借金を背負っても返せる、リカバリーできるのだ。

主婦や30代以上のいい大人がマルチにハマるのは痛すぎる

最近、友人が嘆いてた。

イトコがマルチにハマってる。インスタで「時間持ちになる! 親孝行できる自分になる!」

と意識高い発信をしているんだが。

一応、合法なマルチなので今は静観している状態。足るを知る、身の丈に合った生活で良くないか?

と、友人は言う。

その通りだと思う。

死ぬ間際に

「シャンパン美味しかった、モルディブ最高だった。なんて思うか?」

本当にその通りだと思う。

親孝行は金がないとできないと思うのは知性が足りないと思う。親は、子供が会いにきておしゃべりして帰るだけでも嬉しいと思うよ。

就きたい仕事を諦めている状態なら、その仕事ができるまでスキルを高めるべきだし、どうにかその仕事に関われないか知恵を働かせるべき。

楽して金儲けなんてできない。

SNSで華やかな生活を披露している人は、詐欺師か、実家が太いか、努力して高収入の仕事に就けてたまにご褒美旅行やブランドものを買っているだけだ。

努力次第ではどうにもならんことも世の中はあるのだということを知るべき。

mvnoのマルチ商法「スターモバイル」を調べてみた

その友人のイトコとやらがハマっているのが「スターモバイル」という格安sim事業のようだ。

個人が代理店業をして契約を結び、成果報酬を得るスキーム。通信事業者としてサービスを提供しているので違法ではない。

営業マンが顧客と契約を結んでコミッションを得るのと一緒だ。

だが、ツイッターやネットでの評判はすこぶる悪い。

月々の料金が高くて通信速度がゴミ。だそうだ。

「スターモバイル」のトップに岡裕樹さんという人がインスタで投稿しているのをみた。

そのかたのインスタのプロフを読んでみると

  • 何歳になっても生涯楽しめる生き方
  • 世界中を旅行しながらホテル暮らし
  • 住所は地球、自宅なし

だそうだ。

なんで、マルチって売るものが違っても全員同じこというの 笑。

通信事業でもアムウェイやニュースキンでも、アロマでも。

みんないうことが一緒なの何よ 笑。

マルチ仕草がおもろい。

スピリチュアルに傾倒する既婚子持ちの友達

ある友達をウォッチしている。

その友達とは中学からの同級生で、インスタで繋がっている。今は住む場所が飛行機の距離ということもあり、インスタでしか状況を知ることができない。

親友というほどでもないけど、幸せそうに生きてれば「よかったね、私も嬉しいな」と思えるような関係性の友達だ。

明るくて、運動神経が良くてムードメーカーだった子。そんな友達の様子がおかしい。

その子は出産後、鬱状態になったそうだ。その時に出会ったのが「アクセスバーズ」というもの。

私は私に実害を与えてこなければ、誰が何を信じようがどうでもいいと思ってる。カルトでも信仰宗教でもその人が救われるなら、何を信じようと自由だ。

日本では信仰の自由が憲法で保障されている。

でも、やっぱり異質なものを信じている人をみると、じぶんの中に湧き上がる好奇心を否定できない。

アクセスバーズとは?

Googleさんで調べてみると、心身に深いリラックスをもたらす施術方法で、脳の不要なゴミを除去してくれるそうだ。

現代人は、確かにネットニュースやネガティブな情報に踊らされすぎていると思う。

その子は、その「アクセスバーズ」とやらで起業した。施術料は通話するだけで4500縁(←原文ママ)。

だーかーら! なんでマルチは

円を縁と書いたり、心友と書いたりするのよ 笑。

ここでもマルチ仕草が発揮されていておもろいw

こんなただのおしゃべりに、無資格の人に4500円を払う人がいたら顔が見てみたい。

彼女をみていると、ハツラツとした笑顔は健在で、いたって健康そう。病んでる感じがしない。むしろ幸福そう。

自分もアクセスバーズで救われたからこういう仕事をしてみたいと感化されたような気もする。人から金をぶん取ろうとは思っておらず善意の気持ちなのだろうけど、4500円のバーズ代はいかがなものか。

友人と

「お前、一回受けてこい 笑」

「いやいや、お前いけ」と

ダチョウ倶楽部のような譲り合いになってしまった。

ご主人がきちんと勤めているからこういうこともできるのだろうけど、今後の動きをウォッチしていきたいと思う。この子が大成するのも、いつか急に辞めるのもどちらでもいいけれど、どうか詐欺とか刑事事件に発展しないことを祈る。

若い頃の失敗はある程度後からリカバリーはできるけれど、アラフォー、アラカンになっての失敗はその後の人生を大きく左右する。

20代は薄給でも修行と割り切ってスキルを磨き、

30代では20代でやってきたことが少しずつ金になる。

40代以降は今までの人脈やスキルで食えるようになる。

コツコツと実業を頑張ることが大切なのだ。