アムウェイとかニュースキンとか、マルチ商法が割に合わなすぎる理由〜ハウ・トゥー・ゲット・リッチ〜

勧誘禁止をくらっていたアムウェイさん。半年の勧誘禁止期間があけて2023年4月14日に解禁されましたね。

SNSでは勧誘行為が禁止なのにパーティーしたり、勧誘したりの動画や告発がでまわっていて、案の定ネット民はバカにしていました。

日本にアムウェイやニュースキンが上陸した時代は、日本は今より裕福だったし、何より新しいもの好きな人もいるので、初めてみる化粧品や製品にワクワクできた人も多くいたと思います。

怪しい…と言われるのは、世の中に一通り広がるようになってからですよね。

一応、製品とお金の交換なので、昔の豆腐売りみたいなもんで、別にビジネスと言われれば、

あ、そうなんだ〜

ぐらいのノリだったと思います。昔の人は。

マルチ商法が上陸してから30年も経つと

若かった人も大人になり、いろんな事を経験して、世の中には詐欺師も悪人もいると理解します。

時代は

昭和→平成→令和となりました。

スマホが普及し、世界中の音楽や映画、スポーツに簡単に、無料で、または格安でアクセスできる時代になりました。

悪事を働いたやつは一瞬で拡散され、無料でSNSツールが使えて、スマホだけで稼げる時代になりました。

こたつにいながら、取材する事なく、地球の裏側の戦争について発信したり、まとめ記事を書いたりして稼げる時代になりました。

そんな時代になぜ、人と会って製品を売るビジネスが流行るのか教えて欲しい。

これに対するマルチさんの回答

一度築いた人脈や組織を利用して、権利収入ができる!

反論→

保険の外交員も高級車のディーラーとかと同じで、営業活動は必要だし、誕生日やお得意さんにはプレゼントも必要。

買う方(客)も経済状況が厳しくなると、サプリメントや高い化粧品から節約していくので、また新たな開拓と客が必要になる。

よって、買い続けてもらうためのアポイントメント費用と、ご機嫌伺いのための経費がかかる。

マルチ商法は商品を売ることよりも、自分と同じように製品を売ってくれる販売員を増やすことが金になります。

つまり、自分の下の子ネズミを増やす事。

自分から始まる下部組織ができると、自分も20万、30万の売上達成は当たり前で、さら子ねずみたちのフォローやケアをしないと組織は大きくなりません。

子ねずみに

「調子はどう? 今月も売上達成できそう? あの子は組織に入れた方がいいんじゃない? 明るくて人脈も多そうだし、いい子だよね」

「目標達成して、ご褒美旅行に行こうよ! あなたならできる! 信じてる!」

って下部組織に言い続ける。

これ、勤め人の管理職サラリーマンな。

だから、マルチさんらの言う権利収入なんて幻想ってことがわかる。

金持ちになりたい人はマルチ商法をやらないこと

ネットフリックスで興味深いドキュメンタリーを観ました。

ハウ・トゥー・ゲット・リッチ

真ん中のイケオジがラミットさん

簡単に説明すると「トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方」という本を出したラミット・セティという人物が、支払いに追われる夫婦にお金の使い方についてアドバイスする番組です。

6話の「マルチ商法のおそろしさ」と言うエピソードで、ラミットはこう言っています。

成功するのは1パーセントの人のみ。

自分の帝国を築きたいなら マルチ商法をやめるべき

と妻側の方にアドバイスしています。

妻は、あの人が成功できるなら私だってできる。努力すればできる。

と、いいます。

ラミットは

「じゃあ、僕だって努力すればプロのアメフトで活躍できる? 努力する」

と、煽ります 笑。

ラミットは各家庭の収入と支出を細かく尋ねます。支払いのクレジットを細々とみて、この人はシナボンが好きだな〜とか、ビットコインやFXは手を出しちゃダメだなどといいます。

時に、銀行に掛け合って、

「今すぐ借金を返すので遅延金を免除してくれ」

と言ってみるべき。大体は通る。とまでいいます。

この人を見ていると無駄な手数料を払うのが死ぬほど嫌いなんだとわかる。笑

夫婦の家計簿

夫の年収:1200万

妻の年収:300万

夫の信用ローンで組んだ持ち家があり、1戸は自分たちが住む家、残りの2戸は貸し出していて家賃収入もあります。

と裕福なんですが、妻の方は非正規雇用の仕事をしており、マルチ商法でもいくらか収入があります。全盛期は500人の組織で収入は月に100万もあったのだとか。

さらに売上達成すると、会社からキャデラックのプレゼントも! 高級車が家に届くと誇らしい気持ちでいっぱいになったそうですよ。

ラミットはそこで問います。

「その100万の報酬はどれくらい続いたの?」

すると、妻は「1ヶ月よ」

と答えました。

その後はどんどん報酬が下がっていって、500人いた組織も150人に減少。マルチ商法からの収入は20万ほどだそうです。

ラミットはその妻が開催するマルチのセミナーを受けて、アドバイスしていました。

うさんくささはアメリカでも共通(笑)

妻が綺麗にして壇上に立ち、熱いプレゼン。会社名は絶対に見せない配慮はされていましたが、化粧品やスキンケア類のように見えました。

製品を試せたり、ドリンクやおつまみがおかれ、よいしょするサクラもいるのは日本と一緒(笑)

ラミットの偉いところは、セミナーを受けずに否定することなく「いいプレゼンだったよ」とまず先に褒める。

君の人生だから、君が決めること。

お金の使い方は君が決めることだけど、アドバイスが欲しいなら僕が助言してあげる。

と言うスタンスです。決してその人のやっていることを否定しない。

とはいえ、途中のバカ高い手数料を払っているオバはんに対してはイライラしてたのが、おもろかった。(エピソード1の人)

さらにですね、キャデラックプレゼントにも何と、せっっこいカラクリがあるんですよ!

細かい金額は忘れましたが、

このキャデラックはカーリースで、妻側の名義になり毎月支払いが発生するのです。例えば、600ドルを会社持ち、残りの500ドルを妻側が負担というかたちです。

高級車とはいえどんどん古くなってきて、型落ちします。

そしてマルチの売上が未達成だと、没収です。

さすがにキャデラックを1台気前よくパーンとプレゼントされるのは気分がいいでしょう。

車に興味がない私でも一回乗ってすぐ売ります。

しかし、いらなかったら売却とはいきません。

ここで貧乏人の見栄っ張りは、たった500ドルで高級車に乗れる!と喜ぶのでしょう。

でも、本来はこの500ドルは要らない出費のはずです。

本当にマルチ商法にハマる人は見栄っ張りが多い!

人間だから贅沢したい、上質なものを持ちたいと思うのは分かります。

ラミットは相談者たちに

あなたが思い描く幸せは?

一括払いができないものは買うべきではない

といいます。

このネットフリックスに出ている相談者たちは、ただ単純に節約ができないんですよ。

収入に対して無駄遣いが多すぎる!

年収500万あれば、300万で暮らすことができれば200万の貯金ができます。簡単な算数の問題ですが、彼らはいつの間にか使っちゃう。

節約が苦手だから、収入アップを考えて、投機ギャンブルや、マルチ商法に手を出してしまう。

人から成功者と思われたい、から離れるのが幸せへの道

幸せとは自分の中にあるもの。という認識で生きていければ、もっと楽になると思います。SNSで人の暮らしが可視化できることで、誰かと比べてしまいがちですが、今ある幸せを紙にでも吐き出してみたらもっと楽に生きられるのでは。

私は健康、肌が綺麗、いつもご飯を美味しく食べられるほど健康など。なんでもいいんです。自分の中に積み上げていけば。

人からどう思われたいより、自分がどう思うか。で生きよう。

「トゥー・ビー・リッチ」

日本語翻訳された書籍も気になるので読んでみたいと思います。