プレゼントのセンスがいい人ってこういうことだよね。

先日、2人の友人から誕生日祝いにとプレゼントをいただいた。その2人とはもう長い付き合いだし、お互いの性格をよく知っている仲だ。

もう毎年の恒例行事になっている誕生日プレゼント交換だけど、贈り物というのは個人のセンスが問われるものだとつくづく思う。

一人は美味しいものを食べることが好きな女子なので、贈り物は間違いなく美味しい食べ物だし、ちなみにその子の結婚披露宴で出た食事や、引き出物のお菓子、食品など全てにおいて美味しいものばかりだったのがその子らしいなとほのぼのした。

もう一人はファッションが好きな女性だからセンスのいいおしゃれ小物をいつもくれる。

毎年、誕生日が近づくにつれて今年も貰えるかなぁと密かに期待を膨らませたり、他方で、お金を使わせてしまって、またその手間をかけさせて悪いなぁとも思う。

もちろん貰いっぱなしなのも悪いので、こちらからも贈りものをするようになって、いつしか毎年の恒例行事のようになってしまった。

しかし、人への贈り物って予算が多かろうが少なかろうがいつも私の頭を悩ませる。でもその人の喜ぶ顔がみたいから、今話題のものだったり、その人が好みそうなものをチョイスするけど、やはり本当に喜んでくれたかどうかなんて本音を聞かなきゃわからない。

私のあげたプレゼントは本当に正解なのだろうか。本当に喜んでくれてるのだろうか。でも、プレゼントの値段はいただいた相応、もしくは少しだけプラスした金額を鉄則としているのだけれど。

 

プレゼントの思い出といえば、昔つきあってた男から誕生日プレゼントをもらった話になるが、そいつはどこかサプライズ好きなところがあって、勝手にプレゼントを買ってくるようなやつだった。勝手にって言ってごめん。てか、プレゼントっていつだって勝手に買うものだよね。

まぁいいや。

その男が「誕生日おめでとう!」といって買ってきてくれたものは、A4サイズの書類が楽々入るようなトートバッグだった。大そうなBOXで可愛らしいリボンがしつらえてあったと思う。それはそれは東京で働くOLさんが持っていそうなシンプルだけど少し華やかな、いわゆるコンサバなバッグだった。通勤バッグに最適で、百貨店に入ってるようなまぁまぁ名の知れたメーカーだったと思う。

でもね、私ね、その当時コンビニで働いていたフリーターだったんですよ。当時19歳ぐらいだったかな。

毎日ジーパンにTシャツスタイルだったし、そのプレゼントBOXを開けた瞬間の正直な感想は

「いつ使うのこれ?てか、まったーーーーーーーーーーく私の好みじゃない」とキレてしまったのです。

今思えばもっと言葉を考えてソフトな物言いにするべきだったんだけど。

電車で百貨店まで行って女性客に混じって、店員さんに相談とかしてすすめられるままに買ったんだろうなと。一応、初めの一言は「ありがとうね」と言うべきだと。

私の予想外なひと事にそいつの悲しそうな顔が今でも蘇る。

で、その後どうなったかというと。

そのバッグを購入した百貨店まで行って返品・返金をしてもらい、そのお金で当時欲しくてたまらなかった吉田カバンのPoterを買ってもらいました。

本当に私ってば性格わるぅって思うけれど、結果的に返品させたこと後悔してません。だって使わない物を家においておくってもったいないもの。そしてまた今後、センス悪いもの買ってきてもらったらその彼の為にもならないもの。

その後、念願のPoterを買ってきてもらい、(その彼はもうなげやりでしたw)

毎日バイトいくとき遊びにいくときもいつでもPoterを持ち歩きましたよ。本当に丈夫で軽くてカジュアルな服にあうから重宝しました。

その当時は1万円を超えるバッグなんて私にとっては高級だから、同じお金をだしてもらえるなら普段使える実用的なバッグが欲しい!と本当に思っていました。

今思えば、プレゼント選びってその人の事をちゃんとみているか。ってことが如実にわかります。だからこそ長くつきあってる彼には私の好みを把握してほしかった。私がどういう服が好きで、普段の会話から今、どんなものが欲しいかを知って欲しかったんです。あの頃はすごいワガママだったから今なら欲しいものを事前に言っちゃうと思う。

贈り物のセンスがいい人っていうのは、相手の好みを何気ない会話から覚えていたり、その人の持ち物や雰囲気から好きそうなものをリサーチしたりと細かな気遣いのできる人だと思う。

ましてや何年も一緒にいるんだからそのへんは把握しとこうよ。と毎年、自分の誕生日プレゼントをいただく度にこの事を思い返してしまうのでした。

贈り物が苦手ならいっそ相手の好きなものを聞くのが一番だよ〜。