母親の呪縛から逃れて、私はこんな大人になりました

両親や兄弟との距離感に悩んでいる人って多いのでは?他人から見ると仲良し家族に見える私でも悩みはあります。そんな独身の独り言を綴ります。

私は高校を卒業して18歳で上京しました。私の両親や兄妹は生まれ育った故郷にいます。

家族仲は他人から見ればとっても良さそうに見えるみたいです。お盆や祖母の回忌には、家族みんなで集まって酒を飲み、談笑をし、明るい雰囲気ですごします。

私は東京にいるため、たまに帰省しますが、親、兄妹との距離が近すぎなくて、なんて生きやすいのだろうと日々を送っていました。トラブルもなければ、ベタベタ依存するようなこともありません。

フリーランスになってから、収入も時間も、サラリーマンの時より自由になりました。

故郷は飛行機の距離にあるのに、自由業の人のように平日でも好きな時に帰省できるようになりました。

18歳で上京してコンビニバイトをしていた女の子が、今や、ANAのプレミアムクラスに乗って「飯がまずい!」と生意気を言っているのです。今はもうおばさんですが。

ANAのプレミアムクラスのレビューを赤裸々に綴っています。よろしければどうぞ。

独身女性はかわいそうに見えるの?

同世代の子たちは、仕事をし、子育てをして、日々を忙しく送っています。それに比べて私は、未婚子無しですので、やれ旅行だの、外食だの、海外アーティストのライブだのと、まぁそれなりに充実しています。

コンビニバイトで月給13万円しか稼げなかった子が、今やブランド物を購入できるようになり、生意気にも孤独の楽しみ方を知っています。

結婚や子どもを欲しくないわけではないけれど、そういうものは縁やタイミングだと思っているので、40歳に近づきつつある年齢になっても独身です。

普通の人は、何歳までに子どもが欲しいから、結婚はいつまでにしたい。などと漠然でもいいから人生の目標設定があると思うのですが、私の場合は、年収はこれくらい欲しい、海外で働いてみたい、話題のお店に行ってみたい、旅行に行きたい。

などと、結婚や子どもに関する目標が抜けていることに35歳になってから気づきました。

帰省するたびに親きょうだい、友達から

「結婚は? 将来はどうなりたいの?」などと言われることにより、

「あそっか! 私の年齢で独身だと稀有なのね……」といやでも気付かされます。

長い間東京にいて編集の仕事をしていて思うのですが、インターネットが発達した現代でも東京にいると流行や情報に敏感になります。

田舎の友達は、今は田舎の僻地にいてもスマホで色々な情報が手に入るし、Amazonだって届く。だから、教育格差なんて超えられると思うといいます。

はたしてそうでしょうか。

私は、周辺の環境が一番大事だと思います。その人を取り巻く環境がその人を作り上げると思います。

東京にいて思うのは、みんな人との距離感が上手な人が多いと感心します。

これはプライベートな問題だから立ち入らない。いろんな人がいて、いろんな価値観があって、人それぞれに性的対象者が違う(LGBTQのこと)なんてことは当たり前。という価値観があります。

だから、40歳を過ぎた独身女性がいてもいいし、子どもはいらないので内縁関係でいい、でもいいし、子どもがいない夫婦に「子ども欲しくないの?」なんてデリカシーのない発言は禁句である、ということを知っている人が多くて生きやすいです。

人間関係で一番厄介なのは家族では?

帰省するたびにウザいな〜と思うことが多くなりました。

ある日母が

「あなたは将来どうしたいの?」と聞いてきました。

もう進路を決めなきゃいけない高校生でもあるまいし、びっくりしました。

正直、田舎の同級生より稼いでいて、男に頼らずとも自立しているノダ! と自負がある私は、

「この人、何を言っているんだろう?」と頭がハテナになりました。

母のことを慮ると、結婚して欲しいという心配かとも思いました。子どもはいつまでたっても子どもですしね。

私は、日頃から幸せというものは相対的に量れるものでもなく、じぶんの心が決めるものだと思っています。結婚して子どもに恵まれて家族を築くのが幸せだという人もいるし、独立してお金を稼いで、自分が楽しいと思うことだけをして生きたいという人もいる。

結婚という法的なものに縛られずに、内縁関係でもいいという人もいる。

その人の人生だから、その人が一番幸せだと思うことを尊重したいと思っているし、世の中も人は人だよね〜と寛容な社会になって欲しいなって常々思っています。

辛気臭い顔で私をみる母の顔がすごく印象に残っています。

私は母に尋ねました。

「私のことをかわいそうだと思っているの?」と。

母は言いました。

「いや、思ってないよ」と。

でも、親子だからわかります。顔に出ています。

わかるよ。心配だよね。

母親は娘が結婚しないと、自分の人生を否定されて気分になると、どっかでみました。

姉の嫌味にもうんざりしています。

「あんたさ、どこのお墓に入るの?」

と、嘲笑した顔が本当に醜くてびっくりしました。

昔は、優しいところもたくさんある姉だったのに。専門学校にいくために教育ローンを申し込みたいから保証人になってくれる? と相談したら、

「いいよ! あんたがやりたいこと応援してあげる!」と二つ返事で言ってくれて、ありがたかったよ。

なのに、田舎に住むようになって口調がキツくなった。

あんたはキツすぎると言われて

「なんでも思ったことを口にするな! 人が離れていくよ!」

とアドバイス? を母と姉からもらいます。でも、私も言われたら言い返すキツい性格だと自覚していますが、私は人を傷つけるようなワードは口にしないと決めているし、

例えば見た目のことを揶揄するとか、その人の家族や仕事、生き方をばかにすることは絶対にしないと決めています。私がされたら嫌なことはしないと決めています。

ただ、やられたらやり返すとも決めています。

母と姉が私に対して「あんたはきつい!」と言いますが、それは私なりの防御です。私がきついことを母や姉に言っている時は、私もどこかで彼らに揶揄されていて、その場は、ヘラヘラ笑ってやり過ごしているけども、後から言い返せるタイミングが来たら、きつい一発をお見舞いしています。

やられっぱなしじゃないよ。ということです。

嫌な人間であれば周りに友達はいないのでは?

こんなきつい性格の私ですが、母と姉に比べて友達は多い方だと思います。

大人になるにつれて友達って減っていくと思うのですが、私の場合は、昔からの友達はずっと友達でいてくれています。

東京に遊びにいくから飲もう〜って連絡をくれる友達もいるし、帰省したら集まって飲み会を開いてくれる友達もいる。

みんなまだ子どもが小さくて手がかかるのに、ご主人に預けて一緒に飲んでくれる。

私のきつい冗談にも笑ってくれる懐の大きさがある。

近くの家族より、たまに会う友達っていいなって思います。

家族だからこそ、コミュニケーションが必要で、だから難しい

母は言ってました。「お母さんは言葉が足りなくて、コミュニケーションが不得意なんだよねぇ」と。

うん、知ってる。

でもそれは、母の育ってきた環境がそうさせているし、早くに子どもを産んで働きっぱなしで、教養もないからだと娘の私は知っています。

でも、私はそんな母のことを一つも恥ずかしがっていませんし、恨んでもいません。

むしろ、20歳で兄を産んで、私たち兄妹を餓死させることもなく、大学まで出して、立派だと思うよ。

私は40歳に近づきつつある年齢ですが、母の成し遂げたことを一つもできていませんから。子ども一人すら産み落とせていない。

ちょっと文章の着地がわからなくなってきた 笑。

とにかく、私を自立した一人の人間として認めて欲しい。

18歳で右も左もわからないまま、でも必死に頑張ってきたら、独立して立派に仕事を持っている私を認めてほしい。

ただそれだけです。

性格がきついのはもうしょうがないじゃん。だって田舎からでてきた女の子が、ここまでくるには鎧を一つずつ、また一つと着続けるしかなかったんだもの。

意地悪な誰かに攻撃されてもいいように。自分を守れるように。

だから母へ。

私はあなたより強くて、誰かに依存してなくて、意外と孤独を愉しんでいます。だから心配なさらないで。

よろしくお願い申し上げます。