サンライズ出雲に乗って女一人旅。のびのび座席に乗ってみたレビューと1泊3日の島根旅行記

鳥取県と並んで島根県は、旅行先としては地味な印象があると思う。でも、私にとっては写真を263枚も撮るほど充実していました。帰ってきてiPhoneのカメラロールを整理してたら過去一写真撮ってて笑った。旅程としては、東京駅からサンライズ出雲に乗って安来駅で下車。ゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの水木しげる氏が幼少期を過ごした堺港に立ち寄って、足立美術館へ。

その後、出雲市駅前のビジホで1泊し、夜は「居酒屋 日本海」でクソうまい日本海のお造りを堪能し、翌日は出雲大社へ参拝。夜にまた東京駅行きのサンライズ出雲に乗って、帰宅というスケジュールです。

端的に島根県は私にとって大好きな旅先の一つに仲間入りした。

私の大好きな作家に角田光代という人がいるけど、著作の「大好きな町に用がある」というエッセイ本の中で

土地と人には、人同士と同様に相性があり縁がある

と書いているのだけれど、本当にその通りだと思った。

正直、私は金沢には縁がないなーと思った。

寿司屋の女将さんや、観光案内所の女性にあまりいい印象がない。あと、絶対に道を譲らない女子とか。行く先々でこの地の女性は気が強いな〜と思うばかりだった。相手を立てるとか譲ってあげる、という優しさの器みたいなのが全然感じられなかった。

広島の宮島や沖縄、京都、三重、山形の人は凄く良い印象が残っていて、また行きたいな〜と思う。これもひとえにいい旅だったな……と思える時というのは、その土地の人に優しくされたかどうかだと思う。

どんなに食事が美味しくても、威圧的な対応をされたらその土地にいい印象を持たない。サービス業というのは、なんか全体責任みたいなところがある。

嫌な店(人)にたまたま当たっただけなのに、その県全体が悪印象になる。

角田光代さんは著書の中で

「縁のある人はその土地に呼ばれている」と書いているんだけど、本当にその通りだと私も思う。

いつもは食が目当ての食いしん坊旅行なのに、島根に関してはこの場所に行きたい!と強く思った。出雲大社に行かなきゃ!と思ったし、足立美術館に行きたい!と思った。

呼ばれていると思った。

東京駅からサンライズ出雲に乗って一人旅

日本で唯一の寝台列車「サンライズ瀬戸・出雲」に乗って、島根・鳥取旅行。完全予約制で、東京駅を夜21:50に出発するので、仕事終わりでも余裕のよっちゃんです。東京-出雲間を直通でアクセスできるのもいいところ。

個室を取りたかったのですが、「のびのび座席」しか予約できなかった。大広間で寝るイメージがあって不安だったけど結果、快適な寝台列車の旅だった。

日本の電車は清潔で、ユーザーも民度が高い。

女性一人でも「のびのび座席」は安心して利用できる

「のびのび座席」は、カーテンもなく完全な仕切りじゃないので、女性一人での利用って正直どうなの……?

酔っぱらいに絡まれないかなとか、体臭がやばいおっさんが隣だったら嫌だな……とか不安だったのですが、どれにも当たらず快適でした。

春休みシーズンだったので学生や子供もいたのですが、夜になるとみんな静かに過ごしていました。大体の人は寝てる。

民度の高い日本では、不安がらなくても大丈夫です。

足元には掛け布団があり、寝ていても電気マットなのか暖かいです。トイレもありますが、近くに駅員がいる個室があるので、安心感もあります。

トイレも思ったより清潔に利用している印象でした。ここでも日本人民度高い!

結構揺れる。のびのび座席2階席に乗車

155cmの私ですが、脚を伸ばしてもあと30センチは余裕があります。身長180センチの人でも大丈夫です。足元に靴や荷物を置いてました。靴は床に置いてもいいですが、万が一盗まれたり間違って持って行かれたら困るので、ビニル袋に入れて自分の席の足元に置いていました。

横幅も女子には全然圧迫感がなくて拍子抜けしました。寝返りも余裕で打てるし、新幹線や長距離バスを使うより断然快適!

枕元には、貴重品が入ったバッグを置いていました。

寝てればあっという間に出雲に着くサンライズ瀬戸・出雲ですが、唯一のデメリットは、結構揺れるので乗り物酔いします。

酔い止め薬を持参すれば良かったと反省しました。

吐くほど気持ち悪くはないのですが、気持ち悪くなりそう……と終始気になって寝れないので、眠くなる酔い止めがあれば快適です。帰りは酔い止めを買って乗車前にのみました。

結果、行きよりよく眠れて快適でした。

サンライズ瀬戸・出雲に持っていって良かったもの

寝台列車にあると便利なものは、

  • タオル枕
  • 温かいノンカフェインのお茶が入った水筒
  • ストール
  • 酔い止め薬
  • iPad
  • 使い捨てスリッパ
  • スマホ充電器
  • gum(お口の消毒液)

これ全部持っていって大正解でした。特にタオル枕はあると寝つきが違います。大判のバスタオルをくるくる巻いて枕にしただけのものです。iPadで映画を見るのも楽だし、なんかあれば体を拭けるしで。(拭く機会はなかったが笑)。ちょっと荷物は嵩張りますが、これは持っていって良かった。

個室いいな〜

これは乗車前にホームから撮った1階の個室。ホームから丸見えです。東京駅は始発なので、まだ誰も乗っていない時を狙って撮りました。

やはり施錠できるドアがあるだけで、プライベート感があります。枕元にちょっとしたカウンターがあるだけで、快適度が違いますよね。

また、パジャマもあります。着替えるだけで睡眠の質が違ってきそうです。ちゃんと寝れると翌日の疲労感が違うので、効率よく観光もできる。

1階と2階じゃ揺れも違うのかは試してみたいところです。

寝てればあっという間に到着

東京から出雲まで約12時間ぐらいあるのですが、あっという間でした。暇したらどうしようとか思いましたが、電波はあるからスマホでネットサーフィンできるし、DLした映画を見たり、寝て起きたらあっという間に到着。

朝から効率よく観光できるので寝台列車を制すれば旅行も制できます。

足立美術館は安来駅。妖怪ロードは米子駅で下車

一人旅は途中で方向転換できるのが醍醐味。当初は安来駅で下車して「足立美術館」を観光する予定でしたが、急にゲゲゲの鬼太郎でお馴染みの「水木しげるロード」に行きたくなり、米子駅に戻り、境港駅で下車しました。

準備が間に合わず、電車が出発してしまった……。

次回は、境港駅と漁港の食堂で食べた絶品の舟盛り定食と、水木しげる記念館の旅行記を紹介します。