沖縄の僻地から上京してはや20年。進学でも就職でもなく、「ただ面白そうだったから」「兄弟がすでに上京していて家があったから」だけで、上京したフリーターでした。今では誰もが羨む都心のマンションに住んでいるアラサー女子が東京生活のメリット・デメリットを紹介します。
東京生活のメリット
金がなくても楽しめる
よく金がないと東京生活は苦しい……。と言われますが、嘘です。東京は家賃だけはバカ高いですが、広さを妥協すれば6万〜7万で都心に住むことも可能です。
都内に住めば、地下鉄やバスが発達しているので、安く移動できます。車の維持費も不要ですね。
ちなみに移住者も多い沖縄の人気観光地「石垣島」を例にすると、給料の割りに家賃が高いです。宮古島も高騰しており、地元住民が住めなくなって県外に出る人もいるそう。
女性が一人暮らしするのを想定すると、車を持たずに生活しようとすると市街地が便利です。郊外で車を持たずに生活はかなり厳しいです。ジジババも軽自動車を運転して買い物に出かけています。
バスもありますが、1時間に1〜2本です。
石垣島は小さいイメージがあると思いますが、車があると生活が便利になりますし、仕事にもつきやすいです。地方はみんなそうかもしれませんが、各家庭でも一人一台は持っています。
ちなみに給料は市役所の非正規職員で手取り給与額は月12万程度だそう。フルタイムで、ですよ。正社員の数も少なく、掛け持ちバイトのような感じで生活している人も多いです。飲食店、ホテル、空港、サービス業、スーパー、離島観光のサービス業など、仕事は選ばなければあります。
ちなみに沖縄県の最低賃金は
792円です。
週一休みで働いている人も多いです。
生活費 内訳
- 給与:12万
- 家賃:上記に住んだとして6万
水道光熱費:1万。プロパンガスが主流。都市ガスの1.5倍を考えておくといいですね。
その他に、自分が払っている保険料、持病のある人は医療費、コンタクト代、食事、車やバイクの維持費、ガソリン代、交際費など。
このように、収入に対しての生活コストがかかり過ぎる、のがわかりますよね。
選択肢が多いのが東京の魅力
東京生活で上を見ればキリがないですが、築年数30年以上ともなればグッとお家賃は下がります。私はユニットバスでも平気な方。上記の石垣島の家賃と比べて、平米数は半分になりますが、大体同じ賃料で都心に住めます。
家で過ごすのにが好きな人はキツいですが……。
収入は青天井。東京は自分次第でどうにでもなる
田舎で年収300万は無理ゲーだけど、東京だとバイトでも派遣社員でも年収300万を稼ぐにはかなり余裕です。年収300万で家賃6万の家に住んでますよね。そこからスキルを磨いて年収アップしてもいいし、フリーランスになって仕事を得てから地方へ移住してもいいし、選択肢が広がります。
田舎に住んでいると、古くからの慣習に縛られて、クソみたいなしがらみだらけで効率的に儲けようとか考えが及びません。田舎の成功者は地主か自営業で成功した人たちです。
その中に入って新しい商売して〜って考えると、人脈を築かないといけないし既得権益者に上納金だって必要です。
もちろんどこにいても根回しやらは必要でしょう。じぶんの頑張り次第で収入アップが望めまるのが、大都市圏に住む最大の利点ではないでしょうか。
安くて美味い飯が半径1km以内にたくさんある
都心のワンルームマンションに住んでいるとキッチンがおもちゃみたいに小さいですよね。チキンラーメンくらいしか作れません。仕事で疲れた日には作る気もおきませんよね。
そんな時は、ラーメン店や松屋、吉野家、すた丼、てんや、大戸屋が便利です。駅前に大体あるのでサクッと家路に着く前に寄って帰れるのが便利。しかも全国一律料金ですからね。東京モンは金持ってるから100円あげとこっ、とかないです。
テナント料だって地方の倍するだろうに。ありがとう! 全国のフードチェーンの企業さん。
あと、Uberなどの宅配が充実しているのもめちゃくちゃ便利です。これに慣れると、田舎暮らしとは、不便を楽しめる人じゃないとキツいなぁ……と思うのです。
国内旅行・海外旅行に気軽にいける
鉄道・飛行機・フェリーなどの交通の便がいいのも旅好きには魅力です。東京はアジアのハブ。人口1400万人、日本の10%が東京に住んでいるので、そりゃ大移動の需要がありますよね。
アジアなんて週末いけるくらいに便利だし、新幹線で北にも南にもアクセスがよく、便数が多いので、安いツアーチケットも手に入ります。旅行好きの私は、東京に住んでいるってだけでこれらの恩恵を受けています。地方にいる人なら、交通費をかけて前泊して出発〜という流れになるので、時間もお金もかかりますよね。私は帰省するときにいつも、東京はなんて便利なんだーって思います。
お金がなかった20代は、高速バスで大阪までいきました。数千円でいけるので、USJに行ったり、食事を少し豪華にしたりとバス旅行ならお金がなくても楽しめます。
東京生活のデメリット
婚期逃しがち、遅れがち
東京生活が楽しすぎてあっという間に年月が経ってしまい、婚期が遅れがちになります。東京在住者に30過ぎて未婚はたくさんいるし、寂しい気持ちはライブに行ったり、推しにハマったり、美味しいものを食べて同僚とバカ笑いしているだけで吹き飛びます。
なので、「結婚」というワードから自然と遠ざかります。
独り者を笑う人はいません。マウントとる人もいません。子供は欲しくないの? なんて聞いてくる人たまにいますが、少数です。
みんな付かず離れず、適度に上品な距離で付き合ってくれます。
これが東京しぐさなのです。
たまに田舎帰ってると同級生の子供が中学生になってたりしてびっくりします。
東京の水が合う人は一生抜け出せないかも
私は東京が大好き。たまに田舎生活もしたいな〜と思ったりしますが、東京のこの便利さやエンタメ性を捨てられません。自由に生きたい人が誰からも非難されずに生きられる、それが東京の魅力です。
渋谷西武の化粧品売り場でオカマがBAのお姉さんとコスメについてキャピキャピ楽しそうに話しているのが東京なんです。
竹下通りでセーラー服を着たおじさんを誰も非難しない。
こんな多様性を受け入れる東京が私は大好きなんです。
東京は住むところじゃない、遊びに行くところ
そう言う人もいますが、多様性を受け入れる心、最新のエンタメ、東京にある歴史的な遺産を尊ぶ、人間関係……etc。受け取る方の感性も豊かでないと楽しめないのが、東京の魅力なんだろうなぁと思う。