ネットワークビジネス(マルチ)をやっている人の特徴とか口ぐせ

はじめに

私は20代の貴重な2年間をアムウェイやニュースキンに代表される、ネットワークビジネスにハマっていた時期がありました。活動をやめた今、客観的な視点でディストリビューターたちの実態をご報告します。ネットワークビジネスで300万の負債を抱え、自己破産したリアルな私の体験談です。

ネットワークビジネスとは？

まずネットワークビジネスとはMLM(マルチレベルマーケティング)といわれる、連鎖販売取引の総称です。
商品購入者をディストリビューターとして、自分のお客さんをどんどん増やし、さらには自分と同じようなビジネスをしてくれる仲間を増やしていく、代理店ビジネスのようなもの。

生保レディなんかをイメージするといいかもしれません。まずは身内からアタックしていき保険加入させて、そのまた知り合いなどの人脈をあたっていく。保険料が高ければ高いほど、加入数が多いほど自分の懐に入ってくるコミッションも大きくなってきます。

よく勘違いされてしまうのですが、悪徳マルチとついた無限連鎖法、いわゆるねずみ講取引とは違うのでご注意を。

アムウェイやニュースキンなどの大きな会社はきちんとした商品を扱っているし、日本法人を含め渋谷や新宿の一等地にオフィスやサロンを構えているので、ちょっとずつイメージは変わりつつあるのかなと思います。さらに東証にも上場しているので株を買うこともできます。怪しい会社だとそもそも上場すらできないので、知識のある人はIR情報なんかで確認するのがおすすめ。

ニュースキンはアメリカのユタ州が発祥の地で、世界各国にディストリビューターが何億人もいます。すごいですね。

ネットワークビジネスって儲かるの？

アムウェイやニュースキンが日本に上陸したときに大成功をおさめた人たちは累計で何十億というお金を稼いで悠々自適に暮らしている人もいますが、後から参入した人でもチャンスはあるようです。いくら稼いだら満足するのかは人によりけりだと思いますが、サラリーマンの収入を超えたから会社を辞めたという人や、副収入が欲しいからやっている人、好きな仕事に就いているけどそれだけじゃ食ってけない人、私の周りにはそういう人がやっていました。本人の頑張り次第ですが、月5万円～200万を超える人までいましたね。ちなみに私がやっているときは20万円分の美顔器を売って5万円くらいの報酬をもらったときが一番稼いだといえるでしょう。

アムウェイやニュースキン（ネットワークビジネス）をやっている人の特徴

ネットワークビジネスをやっている人たちってわかりやすいブランド物を持っている人が多いです。男性に多い印象ですが、ルイヴィトンのロゴが入ったバッグだったり、明らかにブランドだってわかるものを持てば「あ～なんか羽振りよさそう」と思ってもらえるからだそうです。それに加えて髪の毛もびっちりジェルなどでキメてるのでちょっとギラギラした感じがしてすごく苦手でした。あと時計もハイブランドのものをこれみよがしに身に着けてる人が多い印象です。

車はベンツかフェラーリ

これもネットワーカーあるあるですが、SNSに「ドライブしました～」と写真をアップする際は、バッチリ高級車のエンブレムが写りこむようにするのも鉄則です。しかし実際に自分で購入したものかは分かりません。今やカーシェアでも気軽にベンツが借りられるようになりましたから。また全国的に有名なディストリビューターの中には、表彰式などのイベントがあると、これみよがしにフェラーリで乗り付ける人が多いのも印象的ですね。

時計はロレックスなどすぐに見て高そうだとわかりやすいもの。

日本のブランドSEIKOを持ってる人みたことありません(笑)。いい時計なのに(笑)
ハイブランド好きでもおしゃれな人は好感が持てますが、高くなくてもセンスのいいものを身に着けてほしいものです。

ネットワークビジネスをやっている人の口ぐせ

〇〇に感謝
親孝行
夢はある？
権利収入ほしくない？
金持ち父さん貧乏父さんって知ってる？
思考は現実化する

SNSでもいませんか。大勢でBBQやら、ドレスコードが決められたパーティーにばかり出てるひと。#なかまに感謝、#出会いに感謝とかいってるひと。感謝の気持ちを持つのは素晴らしいことですが、大勢がみるSNSに投稿する時点で「いいこと言ってる自分に酔ってる」んですよね。あ～あの頃の自分をぶん殴りたい。私も言ってたな。口ばっかりじゃなく行動で示せる人間になりたいものです。

ネットワークビジネスをやっている人の行動

BBQや大勢でのパーティーをやたらと開催、そして誘ってくる
下の名前やあだ名で呼び合う
会ったばかりなのに距離感が近すぎる
リア充どころじゃない、テンションが異常に高い
シャンパン片手に写真が多い

ネットワーカーは人脈で商売しているので、パーティーやBBQを定期的に開催して囲い込んできます。ビジネス仲間と協力してゲストをいい気持ちにさせ、商品購入につなげたりします。はじめから「買ってよ〜」なんて言いません。ゲストに「あ、この人たちといると面白い。友達ができてなんか人気者になった気がする」と徐々に勘違いさせるのです。

会ったばかりの人でも下の名前で呼ぶようにして、距離をぐっと近づけてきます。また明るい人が多いので、テンションが異常に高いです。私がマルチにハマっていたときは20代だったので、まだ体力がありました。ビジネス合宿に参加したときは寝ないでミーティングしてもみんな明るく振舞っていたので、今思えば本当に異常だと思います。お金を払ってそういう事をしていたので、本当にあの時の自分をぶん殴りたいです。

権威に弱い、タイトル上位者は神様

ネットワーカーは権威に弱いです。すぐだまされます。お医者さんでもビジネスをやっているから凄い！とか、アメリカの一流の科学者も参入しているからとか。あと、収入があがるごとに気も大きくなってくるのか、チームの女の子に手を出したり（不倫）、ミーティングのときなんかどこの王様だよという立ち居振る舞いのリーダーがいたり（笑）まぁ、稼いでいる人がモテるのは間違いないですね。

自称すごい人に会わせたがる

ネットワーカーはすぐ第三者に会わせたがります。「私と同じビジネスをやっていて稼いでる人がいるから一回話し聞いてみない？」とか。ターゲットの興味を引きそうな人をリサーチしているので、カフェで偶然を装って会話が始まったりね。とにかくいろんな人に会わせるのが仕事なので、人付きあいが苦手でも彼らのコミュニケーション能力は凄いので、いろんな角度からやってきます。

さいごに

ここまで書いていて過去の記憶がよみがってきましたが、別にネットワーカーを嫌っているわけではありません。自分の営業力で収入を得ることができるなんて凄いことだし、自分の人生は自分のものなのだから、外野がなんと言おうと本人が幸せならいいですよね。私はネットワークビジネスで成功することはできませんでしたが、違う方法で自分が幸せになる生き方を貫いていきたいと思います。結局は手段ですよね。商品自体はいいものもあるので、私は今でもAmazonや楽天で購入しています。