アラサーにもなると周りの友達は結婚して2人、3人、4人と子供を生み育てています。子供が産まれたよ〜と聞くと純粋に涙が出るほど嬉しいですし、産める人は日本のためにどんどん産んで欲しいって思います。老人じゃなくて、未来ある子供たちのために税金をよりよく使って欲しいと思います。
そうすることが周り回って自分のためになるから。
私が老人になって介護される人が、私より二つ三つしか歳が違わないなんてことになったらギョッとします。
幸せのカタチって結婚=家族を築くこと?
この間、小学校3年生の姪っ子がびっくりすることを言ってきました。
「結婚しないの? 子供が欲しかったら早くしないと〜」
この発言で私はびっくりして固まっちゃいましたよ。
なぜって、私がこの子くらいの年齢の時は結婚なんてワードを気にしてなかったから。妙齢女性は結婚しているのが当たり前っていう価値観が小学生のころから根付いているんだなぁとびっくりしたのを覚えています。
いつ習うの? そんなこと。
いつまでも子供だと思っていた姪っ子に結婚という価値観が芽生えたんだなぁ、叔母さんは感慨深いよぉと思った反面、LGBTQな性があることが認知され始めている世代なくせに、結婚制度という昭和のおじさんおばさんのような考えも根強いんだなぁと。
未婚子なしは不幸なの? 寂しいの?
私の友達が言ってた。
病気になった時、誰も見舞いにこない病室で独りベッドに寝ている人を見ると、家族が欲しいなぁ〜と切実に思う、と。
彼女は、周りがバタバタ結婚して子供を産んでいく中で年齢的にも焦っているようだった。
へ? そうかな?
正直、アパートで孤独死している人にも家族はいるし、結婚していた時もあったが離婚して独りという人も少なくない。
私はそういう人を寂しいとか全然思わない。そりゃ、家族仲が良くて、お金にも困らなくて健康体でやりたいことやりきって、最後は老衰で眠るように死ねたらさいこうだけど、そんなの無理ゲーだろ。
求めすぎ。理想高杉晋作
人様に迷惑かけて死にたくないけど、人生努力だけじゃどうにもならんことある。自分の意思に反して物事が悪い方向へいくことってある。
だから私は、結婚に理想を追い求めてないし、だからと言って
ケッ!! 結婚なんてするかよ!
というひねくれた気持ちも持ち合わせてない。
なるようになるさ〜
と思っているだけ。
甘いかな……。
映画 ノマドランドは他人事とは思えなかった
最近、「ノマド」という本を読みました。アメリカの高齢者が車中泊をしながら生活をするドキュメンタリーなんですが、キャンピングカーに乗っている人達はリタイアして老後を楽しむ金持ちかと思いきやそうではなく、中古のオンボロの車を買って車中泊をしながら、Amazonなどの倉庫で働いてたりします。
趣味で「ノマド」しているわけじゃなく、仕事がなくなって家賃が払えなくなった人のストーリー。
これを映画にした「ノマドランド」もすごくよかった。なんかおしゃれに映像化した、アメリカ版「ザ・ノンフィクション」って感じがした。
私は他人事とは思えなくて、私もアメリカ人だったら車中泊してそう……と思ったのです。
- トイレはバケツ、
- タイヤがパンクしたら荒野で自分で交換
- 毎日シャワーは浴びられない
- 仕事内容は大体3K(臭い、きつい、危険)
登場人物達は老体に鞭打って働いています。
アメリカで白人に産まれたのにホームレスになる人がいっぱい
「ノマド」たちの特徴は、アメリカ国籍をもつ白人ばかりです。黒人が一人もいませんし、アジア人もいません。それはなぜか? には触れていません。
彼ら彼女らは「ホームレスじゃないの。ハウスレスなの」と言います。
自ら住居を手放しただけで人生の落伍者ではないのよ。と言いたいのだと思う。
プライドを持って車中泊をしていると。
貧乏な老後になるパターンはこれ
- 単純労働やブルーカラー職で働いてきた人たち
- 結婚に失敗した、良きパートナーに恵まれなかった
- 固い年金形成をしてこなかった
が考えられます。知的労働とは違って、炭鉱、工場、現場のサービス業など知力じゃなく体力勝負の職種は、誰でも就ける間口が広いため、歳を食って体力的にも続かないので、資産形成が難しいです。
知的労働だと給与は高く、会社の福利厚生もいい。Amazonの倉庫で働く日雇い労働者と、本社で働くエンジニアと給与が違うのは当たり前ですが、頭を使って稼ぐ方がわりがいいのに早く気づくべきです。
遅くとも20代では気づくべき。
同じ1時間を費やすなら時給が高い仕事をしたほうがいいに決まってる。
歳をとると体はガタがきますが、頭は経験値を積んでいるので若者に負けません。
また食べるものも炭水化物や糖分が多め。低所得者ほど太っているのは、パンなどの炭水化物が安くてお腹いっぱいになるからでしょう。太ると悪循環です。膝も痛くなるし、甘いもので虫歯もできやすくなります。
結果、鎮痛剤を飲んだり、デンタルケアで医療費がかさみます。
映画の中でも、車のエンジンが壊れて修理屋に持っていったら何十万もかかるって言われて、妹に借りるシーンがありました。
エンジン代数十万も払えないほど困窮しています。
老後貧乏にならないために、若いうちから資産形成をしておくこと
「ノマド」をみて思うのは、幸せな老後は金で買えるってことです。この車中泊をしている人もお金さえあればきっと綺麗な家でのんびりしたいでしょう。金があれば立派なキャンピングカーで道楽できます。
十分な年金があれば、鎮痛剤を飲みながらAmazonの倉庫で深夜勤務なんてしないはずです。
映画や本の中では淡々と車中泊する人達の現実をみせているだけでした。これにいいも悪いもなくて、議論をふっかけようとする描写もありませんでした。
ただ現実を淡々と綴っているだけ。
この「ノマド」をみて、幸せな老後はやっぱ
金だ
と思いました。優しい子供達でも、理解のある旦那でも、可愛い孫でもありません。
人に迷惑をかけないレベルの自分の人生を生きるためのお金が必要です。