この資格があれば旅行会社を経営できる!?「総合旅行業務取扱管理者」

総合旅行業務取扱管理者とは

総合旅行業務取扱管理者は、旅行業界で最も権威のある国家資格で、旅行業法に基づき旅行会社に必ず配置が義務付けられる「旅行業務取扱管理者」の上位資格です。

国内旅行に加えて、海外旅行の企画・販売・手配に関する全業務を管理できる唯一の資格であり、大手旅行会社や海外旅行を扱う代理店では特に重視されます。

主な業務は、ツアーや個人旅行の企画、契約内容の管理、トラブル発生時の対応、旅行者への説明・安全管理などです。

資格取得には、年1回実施される国家試験に合格する必要があり、科目は旅行業法、約款、運賃料金、海外・国内地理、観光資源、実務知識など多岐にわたります。

実務経験がなくても受験可能ですが、幅広い知識が求められるため難易度は高めです。

取得すれば、旅行業界でのキャリアアップや責任ある管理職への登用に直結し、独立開業やフリーランスとしての活動も可能になる、旅行業界で大きな強みとなる資格です。

総合旅行業務取扱管理者の具体的な仕事内容

1. 旅行商品の企画・管理

  • 国内・海外旅行のツアーやパッケージ商品の企画・立案
  • 航空券、ホテル、交通機関、現地ツアーなどの手配調整
  • ツアー内容や料金設定、安全管理体制の確認

2. 契約・法令遵守の管理

  • 旅行業法や旅行業約款に基づく契約内容のチェック
  • 重要事項の説明、旅行条件書・契約書類の作成と確認
  • 万一のトラブル時に備えた対応方針の策定

3. 顧客対応・トラブル対応

  • 顧客への旅行プランの提案、契約時の説明
  • 旅行中に発生した事故・欠航・トラブルへの対応や代替手配
  • クレーム対応や補償の調整

4. 社内業務の管理者としての役割

  • 旅行会社の業務全体を統括する責任者として法令遵守を監督
  • 部下への指導や、旅行業務取扱管理者としての届出・記録管理

旅行業界で働く上での大きな魅力やメリット

1. 国内外旅行を扱える唯一の国家資格

  • 旅行業法に基づく唯一の国家資格で、国内・海外の旅行企画・販売をすべて管理可能
  • 旅行会社には必ず有資格者の配置が義務付けられており、業界での希少価値が高い資格です。

2. キャリアアップ・昇進に直結

  • 大手旅行会社や海外旅行を扱う代理店では、管理職や責任者への登用に必須の資格。
  • ツアー企画・運営の中心を担えるため、キャリア形成に直結します。

3. 独立・開業も可能

  • 自ら旅行会社を設立する際にも必須資格のため、将来的な独立やフリーランスへの道が開けます。

4. 旅行業務の幅が広がる楽しさ

  • 国内・海外の観光地、文化、交通事情など幅広い知識が仕事に直結。
  • 自分が企画した旅行でお客様が喜ぶ姿を見られるのも大きなやりがいです。

5. 安定した需要と社会的信頼

  • 法律で配置が義務付けられているため、旅行業界での雇用の安定性が高い資格。
  • 有資格者は「旅行業務の責任者」として社会的信頼も得られます。

総合旅行業務取扱管理者の想定年収

約350〜500万円程度が目安〜

資格保有による収入の影響

キャリアと年収の関係

  • 未経験の若手:まずはカウンター業務や営業で経験を積み、初任給ベースの250〜350万円からスタートする傾向ありwoman typeコトラ
  • 管理職・責任者クラス:ツアー企画責任者や支店長などになると、500〜600万円以上の年収が見込まれるケースもdodaコトラ

資格取得までのステップ

1. 試験の概要を理解する

  • 総合旅行業務取扱管理者は国家資格で、旅行業法に基づき旅行会社に必須の資格です。
  • 国内・海外旅行をすべて取り扱える唯一の資格であり、年1回(例年10月頃)に実施されます。

2. 受験資格を確認する

  • 受験資格は不要で、学歴・年齢・職歴を問わず誰でも受験可能です。
  • 実務経験がなくても挑戦できますが、内容が幅広いため独学の場合は基礎知識の習得が必要です。

3. 試験科目の学習

試験は次のような科目で構成され、国内外旅行に関する総合的な知識が問われます。

  1. 旅行業法及びこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送・宿泊約款
  3. 旅行業務取扱実務(国内・海外)
  4. 国内地理・海外地理
  5. 旅行業務英語・外国語(選択制の場合あり)

4. 試験の受験と合格

  • 一次試験:旅行業法・約款・国内旅行実務・地理
  • 二次試験:海外旅行実務・英語や外国語を含む実務問題
  • 合格率は例年15〜25%程度で難易度は高めです。

5. 資格登録と実務

  • 合格後、国土交通省への登録により正式に総合旅行業務取扱管理者として認定されます。
  • 旅行会社での管理者配置要件を満たし、ツアー企画・契約管理・顧客対応などを担当できます。

まとめ

誰でも受験可能ですが、試験範囲が広く合格率は低めなので、独学よりも通信講座や専門学校で体系的に学習すると効率的です。

旅行業界での就職・昇進に強く有利であり、資格手当の支給や責任あるポジションの登用など、年収面での恩恵も大きい「総合旅行業務取扱管理者」。

独立開業や海外業務への幅も広がり、好きを仕事にできますよ。